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プロシクリカルなバンド

 4月11日(土)、桜の名残残る日本武道館でエレファントカシマシのライブを鑑賞。

 エレカシは結成以来20年を超え、オリジナルアルバムは20枚近くリリースし、宮本浩次は今年で43才となるキャリア十分の“ベテラン”バンドなのだが、相変わらず青臭さが失われていなかった。20年あまりのキャリアは決して平坦なものではなく、絶好調と絶不調、黄金時代と暗黒時代を繰り返してきた。順調だとそのまま突き進んで自ら石に躓いて自壊し、不調に陥るととことんドツボにはまる、いわば“プロシクリカル”な性質を持つバンドという印象がある(ちょっと意味合いが違うかも)。実は暗黒時代の作品の方が心に響くこともあるのだが。

 客観的に見て、宮本は圧倒的にかっこいい。ルックスも、ボーカルも、生き様も、作品も。少し戦略的になれば、十分かっこよさを売りにできるのだが、そのプレゼンテーションはあまりにも青臭く、支離滅裂で、躁鬱で、不器用で、“かっこ悪さ”があちこちにさらけ出されている。大手金融機関のCEOや政府当局のお偉方のように、市場の反応を意識して、いかに隙のない“かっこいい”ものの言い方をするかに意を尽くしているのとはあまりにも対照的である。金融機関も当局もそれが仕事、それが役割なのでしょうがないのだが、心が打たれるのは明らかに人間臭い宮本の立ち振る舞いである。この日も、“輝きを求めて、ドーンとがんばろうぜ”という他愛もないメッセージに心を動かされた。金融市場を斜に構えてクールに評論しているだけではなく、心にもっと熱いものを持って日々を過ごそうと。

 選曲は、比較的古い曲が多く、「シャララ」といった “内にのめりこんでいく”曲にしびれた。歌謡曲的な甘いライブソングでエレカシを好きになった若いファン達はきっと凍り付いていたことだろう。エレカシには本当に同じバンドかと思うくらい全くベクトルの違うタイプの作品があり、普通に聴いていると明らかに支離滅裂なライブである。それでも、最近はどこか深いところで一貫性を感じることができるようになってきた。

 昔から変わらなかったものは、圧倒的な宮本のボーカル力、4人の演奏のまとまりやアンサンブルの美しさ、宮本のギターの異質感だった。サポートメンバーの2人と豪華ストリングス隊も全般的には4人の演奏に絶妙に絡んで、贅沢な音を紡いでいたように思う。

 チケットがとれるかどうかは別として、今から夏の野音が楽しみになってきた。

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2009.04.12 | Comments(0) | Trackback(0) | ライブレポート

年の瀬2008

 「麗蘭」の京都磔磔での恒例の年末ライブを観るため、29日・30日と京都に赴く。この時期にこんなソウルフルな空間が満喫できる場所は数少ないだろう。

 行きの新幹線は自由席が満席でずっと立ちぱっなし(グリーン車に振り替えるような時代じゃないし)、初日はライブハウスで体調を崩し、帰りは東海道新幹線が止まって1時間あまり車内に箱詰めとbad luckも重なったが、2日目にはお世話になっているJizo堂で陶器の買い物とリフレクソロジーに癒されて元気を取り返し、30日のライブは今年最後の盛り上がりを楽しんだ。

 麗蘭はRCサクセションの仲井戸麗市とThe Street Slidersの土屋“蘭丸”公平の二人のギタリストが17年前に結成したユニットで、結成以来、ツインギターとリズム隊でBlues、R&B、R&R等をベースにしたオリジナルのメロディーを紡ぎだしている。結成当時に留学先のイギリスで聴き込んで以来、すっかりリズムやビートが体にしみこんでしまい、このメロディーを好きになれる自分の感性に誇りを持ったものだ(自画自賛)。

 仲井戸さんも公平も麗蘭以外での活動も幅広く、麗蘭の活動は不定期であるが、年末には京都の磔磔に集まるのが恒例となっている。今年で17年目、16回目の磔磔ライブとのことで、私も10回以上は観に行っている。印象に残るライブも数多い。最近は北沢篤がドラムを担当しているが、オリジナルでは鈴木裕文がパーカッション&ドラムを担当し、独特の彩を添えていた(北沢さんも大好きです)。ゲストにSlidersのZuzuやAsachanといったリズム隊が参加した年、キーボードにDr. Kyonが参加した年、ベースの早川さんが何故かステージ前半参加しなかった年、雪で機材が届かずにライブが中止となったこともあった。

 結成当時は仲井戸さんが40才、公平が30才を超えたばかりの若さ(?)。当初のライブでは2人の間、そしてファンとの間に緊張感もあり、仲井戸さんが公平をステージで「蘭ちゃん」と呼んだことに対して公平がやんわりと拒否反応を示したなんてエピソードも聞いたことがある。2人の所属するバンドには忌野清志郎とHarryという絶対的な個性のボーカリストが存在し、2人が前面に立ってボーカルをとる機会は限られていた。2人とも決して歌がうまい方ではなく、たまにボーカルをとる時にも照れや気恥ずかしさがあるせいか、聴いているほうも苦しくなるようなこともあったが、麗蘭を始めてからはボーカリストとしても超一流になったように思う。

 この日のステージは実に安定感があり、結成当時の極度の緊張感が生みだした奇跡のグルーブも少し懐かしく思われたが、これだけ長くやっていてマンネリ感が最小限に抑えられていることの方が普通では考えられないことなのだろう。

 演奏した曲からいくつか。

「Simple Love Song」
―― Otis Reddingに対する愛情のこもったメンフィスサウンド。この日も公平のギターが温かかった。

「真冬の熱帯夜」
―― いつもはStonesのOne Hit (to the body)を連想するのだが、この日はJumpin` Jack Flashが頭に浮かんだ。

「真夜中のカウボーイ」
―― タイムリーにホームレスを唄った17年前の唄。やっぱり何回聴いても公平のギターソロにしびれる

「As Tears Go By」
―― Stonesのカバー。原曲では「私は座って見ていた」と「一人称」で唄われているのを、仲井戸さんは「あの娘は見ていた」と人称を変えて唄っていた。この曲は、BeatlesがYesterdayのようなバラードを発表した時期にStonesが対抗して(?)発表したとのことだ。

「Blues in 回転木馬」
―― 公平のボーカル。気のせいか、いつも以上のテンポが遅く感じられた。Sliders独特の”横のり”のうねりを思い出してしまった。

「Yes We Can」
―― Obamaに期待をこめた新曲。R&Bの大御所Allen Toussaintの”Yes We Can”がオリジナルなのではないかとのこと。

「今夜R&Bを」
―― 定番の曲。Steve CropperやBo Diddleyなど、数々のBlues manに思いを馳せながらギターソロが奏でられていく。最後は清志郎復帰への祈りをこめて。

「Harlem Shuffle」
―― Stonesのカバー。個人的に、出だしがかっこいい曲ベスト3に入る曲。

「年の瀬」
―― 30日だけ演奏。仲井戸さんが20才の時の作品ということで、38年前(私が生まれた年)の曲だが、少しも古さを感じさせない。


これ以上やせないように
これ以上へらないように
これ以上しゃべりすぎぬように

ジングルベルで気がついて
あの人たちの手紙を書き出す
今年も暮れるんだな

(年の瀬)
 

2008.12.31 | Comments(0) | Trackback(0) | ライブレポート

悪い予感のかけらもないさ

昨日渋谷のライブハウスで仲井戸“Chabo”麗市氏のバースデーライブを鑑賞。58才になったChaboさんを祝うのは今年で60才の泉谷しげる&ロードオブライブと、“若手”の宮本(42才)率いるエレカシ。3者とも個性的かつ(実は)内向的な性格のベテランミュージシャンで、それぞれ緊張しながらお互いに最大限のRespectを払う温かい空間が渋谷に生まれた。

Chaboさんと泉谷の二人セッションに続いて最初に登場したのはエレカシで、これが気持ちの入った素晴らしい演奏だった。アマチュア時代にRCサクセションの曲をコピーしていたエレカシのメンバーは宮本を中心に明らかに普段とは違う雰囲気で、昔の憧れの人の前で演奏する喜びと緊張感が交錯しているのがよく伝わってきた。Chaboや泉谷のファンの前で演奏することにも戸惑いがあったのだろう(そりゃ、やりにくいだろうな、、、)。昔、麗蘭を始めたばかりの頃にChaboさんがSlidersのファンの前で演奏することに大いに戸惑っていたことを少し思い出した。

あんな宮本を見たのは初めてだったが、緊張する中で熱い思いを見事に曲にのせて熱唱する姿には心打たれた。ヒット曲、新曲の演奏に続いて、RCの“よそ者”をカバー。幸せそうにギターソロを弾く石君が印象的だった。石君はアマチュアのころ、この日も演奏した“チャンスは今夜”のコーラスを公園で練習したらしい。きっと、宮本に散々しごかれたことだろう。Chaboさんは返礼にエレカシの“冬の朝”を朗読と独自のアレンジで演奏した。“よそ者”と“冬の朝”と泉谷が唄ったChaboさんの“ホームタウン”を聴けただけでも十分だった。

マネーマーケットで資金が回らなくても、Liborが高止まりしても、UBSやMorgan Stanleyがつぶれかけようと、地球は回り続けるんだなといまさらのように実感して帰路についた。タイトルは、Chaboさんが唄ったRCの“スローバラード”のフレーズ。病床でブルースと闘っている清志郎にもきっと届いたことだろう。それにしても早く盗難にあったChaboさんのギターが見つかるといいのだが、、。

2008.10.13 | Comments(0) | Trackback(0) | ライブレポート

No More Dance

南青山MANDALAにて仲井戸”CHABO”麗市のソロライブを鑑賞。土屋”蘭丸”公平とのユニットである麗蘭はほぼ毎年続けて聴きに行っているが、チャボさんのソロは結構久しぶり。20年程前にソロを始めた時の異様なかたさはなく、若い頃に作った肩肘張った作品を肩の力を抜いて演じる和やかなBlues Nightであった。後ろの席の隅には大久保さんが座ってニコニコご主人を見つめていた。今年は、愛用のギターセットの盗難や、見事な復活を遂げた盟友の忌野清志郎の再休養など、チャボさんにとって波乱の多い年であるが、いつものごとく精力的にライブ活動を続けている。

この日のゲストはRC時代から長く一緒に演奏している片山弘明(Sax)とたつのすけ(Key)。Saxの強い音にボーカルやギターソロがしぼんでしまうのではないかと、始まる前はチャボさんのソロに片山さんのSaxがどう絡むのか興味があったが、そこは長年の二人の呼吸で絶妙の押し引きが生まれ、暑いライブハウスで涼しい音色と温かい音色を熱く演奏してくれた。

この日はミニアルバムの”Present”シリーズからの名曲が多く演奏されて懐かしさを誘ったが、やはりRC時代の曲が特にうれしい。”ハイウェイのお月様”ではGlad All Overでの清志郎との掛合いが思い出された。あの時のSaxソロは梅津さんだったか片山さんだったか、もう記憶も定かではないのだが。”セルフポートレート”はライブで聴くのは久しぶりで、片山さんのSaxの曲の入り方にしびれた。

 企業の犬どもときたら 私腹を肥やしたいため 魂さえ売り飛ばし 利益を得る
 思惑どおり 見積もりどおり
 利益の行方ときたら 下っ端の俺たちにゃ 上っ面拝まされ 闇に消される
 思惑どおり 見積もりどおり
 No Dance No More Dance No Dance 二度と踊らない 踊らされても
        (セルフポートレートより)

今年2月の清志郎復活ライブで演奏した”コーヒーサイフォン”は、この日はエッセイの朗読付きで演奏した。「電車が遅れて僕は君を待たせてしまった」のは、チャボが初めて清志郎の国立の自宅へ訪問した時のことだったのかと発見、”だんだんわかった”を読んでいたのに今まで気が付かなかった、、。この日の演奏が清志郎にも届くといいな。

もう1時間で”Blue Monday”が始まってしまうが、夏のピークに暖かいひとときを過ごして、少しだけパワーが出てきたような気がする。仕事が始まると、またしぼんでしまうのだろうか、、。

追伸:スーツの背中を汗びっしょりにして熱演した片山さん、酒屋が閉まる前にお酒を買いにいけたのだろうか。

2008.08.10 | Comments(0) | Trackback(0) | ライブレポート

Delico in Ebisu Liquidroom

6月9日(Rockの日)、5月に全米でアルバムをリリースしたLove Psychedelico の“凱旋”ライブを観る。このバンドを知ったのは比較的最近で、ライブを見るのは今回で2回目だが、1960年~70年代の洋楽がDNAに刻み込まれた身にとっては非常に心地のよい演奏の連続である。メンバーの2人もサポートメンバーの演奏も非常に高いレベルで安定し、日頃安定感の欠けたぎりぎりのRockや感情の起伏の激しいミュージシャンの演奏を聴くことが多いこともあって、拍子抜けするくらい安心してライブを楽しめた。

このバンドの根底にあるのはBeatlesである。佐藤良明氏が著書で書かれているように、”Free World”は”I Want To Hold Your Hand”の”I can’t hide”そのままだし、随所にBeatlesを敬愛する姿勢が垣間見える。 “Rockの日”ということもあってか、Lennon & YokoというよりThe Beatlesであったのも、この日の自分にはフィットして楽しめた(Keithの”Happy”のカバーは、ちょっと人生経験不足といった感じもあったが)。Kumiのちょっとしたpoetry reading 的なVocalは絶対的にオリジナルであり、単なるクラッシック・ロックのカバーや真似事の域ははるかに超えている。

これだけ完成度が高いと、バンドとして次の展開が難しくなるのが常だが、今年は全米デビューという形を打ち出した。Kumiは昔アメリカのライブハウスで歌っていたという話を聞いたことがあるが、その時のように武者修行とかバンドの音を固めるといった目的よりも、世界中の人に自分達の音楽を紹介したいという気持ちが強いのではないかという気がする。あるいは、The Beatlesの全米進出と重ね合わせている部分もあるのかもしれない。いずれにしても、まんねりの打破のために色々試行錯誤しているというよりは、新しい展開を自然体で求めて活動しているように見え、今後がますます期待される。

2008.06.15 | Comments(0) | Trackback(0) | ライブレポート

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