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AMBAC・MBIA格下げの影響

前日のMoody’sの格付けアクションに続いて、先週の木曜日にはS&PがAMBAC AssuranceとMBIA InsuranceのAAA格付けをAAへ格下げした上で引き続き格下げ方向で見直しとした。格下げの主な理由として、Moody’sと同様に新規ビジネスの先細りや保証ポートフォリオの質の劣化などが挙げられている。S&Pがいわば“聖域を侵した”ことで、ネガティブ・ウォッチを付与するにとどめたMoody’sも数週間後にはためらいなく格下げを行なうものと思われる。

公表資料によると、MBIAとAMBACが保証している商品(証券化商品・地方公共団体の債務等)のうち、保証なしにAAAであるものは$217billion程度、AA以下のものは$961billionであることから、今回のAAへの格下げによって$961billionの資産の格付けがAAAからAAへ下がることになる。また、世の中に数多く存在するMBIAやAMBACを参照するシンセティックCDOにおいても、格下げされるトランシェがそれなりにあるだろう。こうしたモノライン保証債やモノラインを参照するCDOの格下げによって、保有する商品の格付け基準に抵触する金融機関やファンド等が市場での売却を行えば、価格の下落がさらに進むことになるだろう。また、AMBACやMBIAからスーパーシニア・トランシェ等についてプロテクションを買っていた金融機関の中には、AA格への格下げに伴って引当金を増やすところもでてくるだろう。さらには、AMBACやMBIAに再保険で信用リスクを移転していた他のモノラインにとっても、格下げによって再保険の実効性が低下し、資本適正度にネガティブな影響が生じてさらに格下げ圧力が高まることも予想される。

AMBAC、MBIAの両者は今回の格付けアクションに遺憾の意を示し、格付け基準・方針の一貫性のなさを非難している。確かにこれまでの経緯を考えるとやや不自然なタイミングでの格付けアクションではあるが、新規の保証ビジネスをどれだけ継続できるか不透明であり、株価が増資を不可能にするほど下落し、CDSのスプレッドも1000bpsをはるかに超えた現状は、たとえ当面は保証を履行するのに問題がない資本力があるとしても、最高格付けに値する企業と判断する向きは少ないであろう。

戦略的なパートナーの出現などがないのであれば、今後は新規のビジネスを停止し、証券化商品の契約書等の確認作業を地道に行なうことによって保証の履行を必要最小限に抑えるといったことで、資本適正度の改善に励むしかないのだろうか。よく知られていることではあるが、モノラインが付与する保証契約は原則として前倒しの保証履行を迫られることはなく、仮に保証している元の資産にデフォルトが相次いでも、実際には相当程度長い期間に亘って少しずつ保証が履行されることになる。このため、残存年限が長いもの以外についての保証の履行はまず問題ないようには思われるが、先行きの不確実性が残る間は、モノラインが保証している証券化商品等の市場価格が大きく回復することはなさそうだ。

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2008.06.08 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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