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モノライン最後の砦に格下げの可能性?

Moody’sは昨日NY時間の遅くにモノライン保険会社のFSAとAssured GuarantyのAaa格付けを格下げ方向で見直すと表明した。MBIAやAmbacなどの最大手がAaaから格下げされる中で、ABS CDOの保証を避けるなど比較的保守的な運営を行なってきたこの2社のAaaは当面は安定的かとも思われたが、予断は許せなくなってきたようだ。Moody’sによると、格下げしたとしてもAa2を下回る可能性は低いとしている。

FSAについては、ABS CDOは概ね回避してきたが、HELOCやCES等のモーゲージのエクスポージャーの毀損や、asset management業務(GIC等)における資産の劣化について、PershingのAckman氏の“攻撃”の対象となっていた。一方、先般も親会社のDexiaが50億ドルのコミットメント・ラインを設定するなど、親の強いサポートの存在によって他のモノライン大手と比べて資本の増強が相対的にスムーズに行なわれていた。Moody’sは、今後もDexiaのサポートが必要なだけ無条件に行なわれるか定かではないとし、モノライン業界全体が低迷して新規ビジネスの見込みが不透明であることや、レバレッジが高いことから保有資産の損失の想定を厳しくした場合の影響が大きくなりうること等を理由に、Aaa格に値しない可能性があるとしている。

モノラインの今後のビジネスの継続性については多いに疑問の余地はあるが、それにしても最近の格付会社のモノライン格付けの手法変更には違和感がある。AmbacやMBIAの時もそうであったが、新規ビジネスの見込みが不透明であることを格下げ要因にしているが、保険会社の保証履行能力を考える時、必ずしも新規ビジネスを行なうことがプラスになるとも限らないだろう。モデル上の保証ポートフォリオの損失見込みにしても、ここ数ヶ月で急速に厳しくストレスをかけ始めているように見えるが、世の中の動きを見ているとここ最近急に悪化したわけでもない。FSAの資本は$6.5billionで、Moody’sのAaaに必要な最低ラインの数値を上回り、最低ラインの1.3倍を$140millionだけ下回っているが、以前であればこれくらいの数値で格下げすることはなかったであろう。先般の日本国債の格上げのケースも同じと思われるが、はじめに結論ありきで、それに対して後から理屈をつけているようにしか思えない。

今回の声明の最後に、今後は親会社のDexiaの対応次第だといったようなニュアンスのコメントがあったが、Dexiaにしても格付け基準や方針がころころと変わっている間は、どうサポートしていいものか、対応に困るのではないか。

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2008.07.22 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

船戸陽子二段、上々のデビュー

先日日本将棋連盟からLPSA(日本女子プロ将棋協会)へ移籍した船戸陽子二段が、本業の将棋で”LPSAデビュー”した。移籍前後に体調を崩して入院していたとのことで心配していたが、一昨日のマイナビ女子オープンでデビューを果たし、昨日のLPSA 1day tournamentでは決勝で石橋女流王位を破って見事優勝した。年齢的にもまだ伸びしろがあると思うので、今後の活躍を期待したい。

全般に、マイナビ女子オープンの予選の結果はLPSAファンとしては少々がっかりした。本選出場13枠のうち、LPSAからは中井広恵LPSA代表が勝ちあがったのみで、他の棋士は全員予選落ちした。残念ではあるが、勝負の世界はシビアであり、大きな意外感はない。実績がない10代・20代の伸び盛りが実績のある中堅・ベテランを破っていくのは男の世界でも同じだし、日頃から研究に時間を使える棋士が勝つのは当たり前のことである。組織の運営、普及・営業活動で精一杯のLPSAの棋士は研究の時間どころか睡眠時間すら確保するのが大変だろう。

棋士は勝ってなんぼで、本業がおろそかになっては元も子もないといった批判もあろうが、それはケースバイケースだと思う。男の世界でも、中途半端に本業で活躍している棋士よりも、本業はからっきしだが将棋界の宣伝塔として活躍している神吉宏充六段の方が将棋の普及やスポンサーの確保にどれだけ役に立っているかわからない。みんながみんな羽生・森内であるわけではなく、ある程度の年齢から本業以外での将棋の普及に力を注ぐのも立派な道なのだと思う。

たとえば、女性への普及、特に若年層への普及は将棋ファンの裾野を広げるためにも不可欠で、誰かがLPSAのように注力する必要がある分野である。LPSAの活躍で将棋ファンが増加し、日本将棋連盟の出版物や免状の売上げが伸びたり、アマチュアの将棋大会が盛況になるといった効果もあるだろう。その意味でも、引き続きLPSAの活動にはエールを送り続けたいし、いつかLPSA内でもより運営に力を入れる人、より普及に力を入れる人、より勝負に力を入れる人、といったように役割分担ができるほど人手に余裕ができる状況になることを願いたい。

2008.07.22 | Comments(0) | Trackback(0) | 将棋

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