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Dinallo氏の戦略(その3)

8月27日に合意が発表されたFGICとMBIAの北米パブリックファイナンスポートフォリオの再保険について、予定通り9月2日にその提案の内容などがパブリックコメントに付された。FGICのホームページでは、FGICからNY州保険局へ宛てられた再保険取引の承認を求めるレターやポートフォリオの詳細などが開示されている。

NY州保険局宛のレターやGoldmanがFGICに宛てたレターからはこれまでの経緯が詳しく読み取れる。2008年を通じて、NY州保険局はFGICに何らかの戦略的な手段によって資本を増強しない限り当局の管轄化(receivership)の外で存続することは不可能であると通告を行っているが、サブプライムショックが発生して間もない2007年10月には早くも、FGICは財務状況を改善するための戦略を求めてGoldmanをアドバイザーに任命している。

FGICはGoldmanにFGICのポートフォリオに対して外部からのbidを集めるように指示し、これを受けてGoldmanは2008年4月に57社の投資家にコンタクトし、このうち32社が守秘義務契約を結んでdue diligenceを行なう。最初の入札は4月末に行なわれ、ここでは11社が資本注入や再保険の提案などの様々な形態のbidを提示する。ここから7社に絞って、5月には2度目の入札が行なわれさらに4社にまで絞り込まれる。7月には1社に絞り込まれて独占交渉状態となるが、7月末にはもう1社の提案が加わり、8月半ばにはこの2社で最終案の入札が行なわれ、8月27日のMBIAの選定に至っている。ここでも、後からMBIAよりいい条件の提示が行なわれれば、MBIAに$10millionの違約金を支払って契約を解除することを可能とする条項が盛り込まれている。

FGICはLazardにMBIAの再保険の提案についての精査を依頼している。また、FGICはBridge Associatesを雇って、6月末時点でFGICが債務超過(insolvent)でないかどうか、また今回の再保険契約が実現した場合に9月末時点で債務超過とならないかどうかを調べさせている。この結果、FGICはいずれの時点においても債務超過状態ではないことが“判明”するのだが、自分が破綻していないかをフィーを支払って外部の専門家に認定してもらうのもなかなか滑稽な話だ。

結論として、債務超過でないFGICは保険の受益者を中心とするすべての利害関係者にとって利益のある取引を、厳正な入札の過程を経て決められた方法と価格で行なう、という構成となっている。当局がコーディネートしたものであるから、問題なく承認されるのだろう。だが、これで問題が解決するというよりは、まだまだ“初めの一歩”に近い。当局もモノライン保険会社も、ゆっくり眠れる日が来るのはまだ先のことのようだ。

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2008.09.05 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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