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週末のニュースなど

先週はGSEに始まってLehmanで終わった。単なる偶然と言うかめぐり合わせというか、思えば7月にGSEの経営危機が再燃したのも、Lehmanのアナリストのレポートがきかっけであった。PDCFの存在もあって資金繰り破綻の可能性は低いのだろうが、ここまで株も売り込まれて信用を失えば、現状のままでは各市場から締出しをくらうことは避けがたい。この土日は官民のトップが集まって会合が行なわれているようだが、来週のマーケットは今日にも発表される(はずの)Lehmanの再建プランがすべてといっても過言ではないだろう。

仮に、LehmanがChapter11などの法的な破綻の道を選んだ場合に何が起きるか。身近な日本市場の目線を中心に考えてみると、まずは2000億円近い残高のサムライ債や、Lehmanを発行体とするMTN(為替・金利・株仕組み債等を含む)がデフォルトなどの影響を受ける。また、LehmanがアレンジするシンセティックCDOやFirst to Default、リパッケージ債などのSPC債は、スワップカウンターパーティーであるLehmanの破綻によって現在の時価近辺で早期償還となって、投資家にとっては含み損が実現損となる。

影響は最終投資家に損失が発生することにとどまらない。LehmanがOTCデリバティブにおいてEvent of Defaultになると、金利スワップなどのデリバティブ取引が早期で終了となり、CSAなどの担保契約によって取引相手の損失は限定的となるにしても、解約となってしまったポジションをカバーする動きによって、市場のボラティリティが急激に高まる可能性は否定できない。

Lehmanは法的な破綻の道も模索しているとの報道があったが、実際には上述のようなシステミックリスクを回避するための策が議論されているのだろう。やはり、売れる資産は売ってしまい、CMBSなどの不良債権は可能な限り切り離した上で、どこかの大手金融機関が買収するといったシナリオが有力なのだろうか。

Lehman以外では、AIGとWashington Mutualがマーケットの標的となっていたが、一方で欧州ではDeutsche BankによるPostbankの株式取得という前向きな(?)ニュースもあった。金融危機や景気後退は北米から欧州へ移行しているとの見方も聞かれるが、金曜日の動きだけ見ている限りでは、まだまだ北米の金融危機はホットである。AIGは株価が17.5→12.14と大幅に下落し、CDSも700bpsくらいからアップフロント12.5%にまでワイドニングし、9月25日に発表するとしていた再建策を前倒しで発表する可能性も出てきたようだ。NY州保険局にとっては、モノライン保険会社からマルチライン保険会社にまで問題が広がると、頭の痛いところであろう。Washington MutualはJPモルガンによる買収が実現して一息つけるだろうか?

相対的に地味なニュースであったが、SIVのSigma FinanceがS&PによってAA-/A-1+からA/A-1へと格下げされた。Sigmaのシニア債はCDOの“安全資産”として使われることも多いが、ファンディングの命綱であるレポ取引の継続にも限界が見え隠れして、徐々にプレッシャーが大きくなってきたようだ。

最後に、ISDAがGSEのクレジットイベント決済プロトコルについてプレスリリースを行なっている。これによると、9月15日の週に、プロトコルのドラフトと引渡可能債務のリストが発表されるようだ。GSE2社の引渡可能債務は非常に数が多く、Cheapestを探す動きなどが活発となっているが、引渡可能債務の選定をめぐる潜在的な混乱を回避するために、モノラインの時のようなリストを作成するようだ。GSEのクレジットイベントについては、9月11日のエントリーにもかかわらず(??)、相変わらず首をかしげるようなメディア等の報道が散見されるが、今週来週見えてくると思われる道筋に注目したい。

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2008.09.14 | Comments(0) | Trackback(0) | 市場雑感

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