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(続)一人歩きする数字

昨日、ISDAが2008年上半期のMarket Surveyの結果を発表した。これによると、グロスベースのCDSの想定元本残高は54.6兆ドルで、2007年12月の62.2兆ドルから12%ほど減少している。今後は、62兆ドルではなくて55兆ドルという数字が新聞やテレビで一人歩きするのだろうか(苦笑)。この数字だけを見ていると、今年に入ってCDS取引は減少したのかという印象を与えるが、実態はそうではない。

プロテクションの売りと買いが重複して実質的にリスクが相殺されている取引をディーラーの間に入って解約するサービスを行なうTriOptima社によると、2008年1月から6月までに17.4兆ドルの解約が行なわれた。単純化して考えれば、解約作業がなければ、この6ヶ月間で9.8兆ドルの残高が増えていたことになる(62.2兆+9.8兆-17.4兆=54.6兆)。Markitの統計を見ても、今年の1月から4月頃までは毎月コンスタントに高い取引量を記録しており、今年の上半期に市場取引が増加していることを裏付けている。

相殺する取引を解約すると、経済的なリスクは実質的に変わらないが、取引件数が減ることでオペレーションの負担が軽減されることになる。表面的な数字だけしか見ないメディアに対する誤解も少しは減るという効果もあるだろうか。TriOptima社は7月・8月にも積極的に解約を行ない、8月・9月にはMarkitやCreditexもこの解約作業に参入してることから、今の今は54.6兆ドルよりもさらに減少しているだろう。LehmanやGSEを参照するCDSがイベント決済によって消滅することや、9月は市場の混乱で取引量が減少していることも影響してくるかもしれない。

11月頃にはBISの統計もでてくるはずであるが、BISは単純な想定元本の合計に加えて実質的なリスク量(gross market value)の報告も行なっていることから、長引く市場の混乱によってこうした数字がどうなっているのか、注目されるところだ。

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2008.09.26 | Comments(3) | Trackback(0) | CDS

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