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オークションなど-その2

<Landsbanki - Glitnir - Kaupthing>
 Glitirのシニアは3.0%、劣後は0.125%に決定。Kaupthingの数字もあと数時間で決定される(シニアは6.625%、劣後は2.375%に決定)

 アイスランドの3銀行の国有化によって、

 損失を被るのは、社債保有者、融資の貸し手、CDSでのプロテクションの売り手、シンセCDOの投資家、デリバティブの取引相手(時価評価がプラスでかつすべてを担保契約でカバーできない場合に限る)などである。

 損失を(部分的・全面的に)回避できるのは、社債保有者や融資の貸し手やデリバティブの取引相手等のうち、CDSでプロテクションを買っていた当事者である。

 利益を上げるのは、CDSでプロテクションを買っていた当事者である。

 というわけで、システム全体に発生する損失額は社債の発行残高・融資の残高・その他のreceivableの合計に近く、CDSは損失を被る当事者の顔ぶれを変化させる役割を果たすことになる。それにしても、「Kaupthingが国有化された。誰がどれだけ社債を持っているかわからずに、市場は疑心暗鬼となり、信用不安が増幅された。社債は信用不安の元凶であり、情報の透明性を高めるべきだ」とマスコミが報道しないのはなぜだろうか?(悪乗りしすぎ?)

<DTCCのデータベース>
 時間をかけてみてみると、各種インデックス取引の残高など、”マニア”には興味深い情報が多い。一方で、市場参加者以外には解読が難しい部分も多いだろう。さらなる情報開示を求める声もあるようだが、規制当局向けにはより詳細な情報開示があるだろうが、他の金融商品とのバランスを考えても一般向けにはこれ以上の追加情報の提供は限られるのではないか。

 DTCCのデータベース(Trade Information Warehouse)は2年ほど前に起動しており、それより以前に行なわれた取引の多くがすでに"backloading"されているが、まだすべてがインプットされているわけではない。今後の新規取引に加えて、インプットされていない過去の取引のbackloadingが進むとカバレッジがより広くなる。

 テーラーメードに組成されるCDOなどはその性質上将来的にもデータベースには含まれることはなさそうだ。もっとも、ABS CDOなどはすでに相当程度損失が顕在化しており、今後新たに取引されることもおそらくないだろうから、あまり関係ないかもしれない。Bespoke(テーラーメード)のポートフォリオのシンセティックCDOは、対投資家の取引がデータベースに含まれず、裏のヘッジ取引の大半がデータベースに含まれていると思われる。


 


 

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2008.11.06 | Comments(0) | Trackback(0) | CDS

AmbacとMBIAの決算発表(2)

備忘録としてまとめます。

<Ambac>
・ 第3四半期の純損失は約24億ドル

・ Second LienのRMBSについて約6億ドルの引当て。Representation / Warranty違反により回収が見込まれる分についても実際の回収には数年かかると表明。

・ CDSの形態で行っている取引につき約27億ドルの損失計上。内訳は、8.5億ドルの実現損(Commutationによる支払い)と18.6億ドルの評価損(SFAS157による負債の時価評価によるマイナス-13.8億ドル、その他全般的な評価減)

・ ABS CDOにおいて将来発生しうる支払いの見積もりの上昇等により、25億ドルの減損 (credit impairment)を行う

・ BBBゾーンへの格下げによってGICビジネスで生じるキャッシュの不足は23億ドル程度。見合いの資産の多くが証券化商品であり、ブックバリュー通りに現金化できるかは疑問。子会社間のキャッシュの移転について当局は承認する。

・ 子会社Connie Leeに増資を行って地方債保証業務を開始するプランを延期

・ Commutationの交渉を継続しているが、政府によるTARPの設立などによって交渉が遅れている。

<MBIA>
・ 第3四半期の純損失は約8億ドル。

・ Second LienのRMBSについての約9.6億ドルの引当て。Representation / Warranty違反等の理由で、住宅ローンのサービサー2社(CountrywideとResCap)に対して訴訟を、破綻したIndymacについてproof of claimを提出する。

・ GICなどのALMビジネスの流動性確保のためのポートフォリオ・リバランスによる損失が約1.5億ドルおよび第2四半期に見積もった約4.3億ドル。このリバランスによって、格下げされた場合でもGICの担保提供や早期償還に見合う流動性は十分に確保されている。

・ CDSブックでは1億ドル程度の未実現益。シンセCDOの時価下落をCMBSの評価方法変更とSFAS157による負債の時価評価で補う。

・ 9月にFGICから1590億ドルの地方債ポートフォリオの再保険を受け、6.39億ドル相当のプレミアムの支払いを受ける(第3四半期の数字には影響せず)。

2008.11.06 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

AmbacとMBIAの決算発表(1)

市場の注目が小さくなりつつあるモノライン業界だが、昨日AmbacとMBIAの第3四半期決算が発表された。詳細はさておき、「住宅ローン市場の下落→資本適正度の悪化→格下げ→格下げの影響の多方面への波及」と、テーマとしては以前と変わっていない。

住宅ローン市場の下落
 second lienなど住宅ローン関連商品の引当てが増加している。モノラインに限らずだが、根本的には住宅ローン市場の下落が止まらない限りは回復は期待できない。Ambacについては、損失見通しにおいて保証契約のリストラやTARP等の政策が住宅ローン市場に与える(可能性のある)プラスの影響などを織り込んでいるため、これらを考慮しない格付会社の見解はさらに厳しいものとなる。

格下げの多方面への影響の波及
 Ambac AssuranceがAa3からBaa1へ格下げされた(持ち株会社はA3→Ba2)。直接の影響としては以下のようなことが考えられる。

①Ambacから証券化商品などのプロテクションを買っている大手金融機関の損失引当て増加

②ラップ付債券を保有する最終投資家の損失拡大

③Ambacに再保険でリスクを移転している他の保険会社にとっての再保険効果の減少

④GIC債ビジネスにおける追加担保提供や早期償還に見合う流動性確保が必要となり、現在の冷え切った市場での資産売却や子会社間での資金移転の必要性

 AmbacはAIGと違って格下げによってCDSについて担保の拠出を求められないが、それでも他の経路で格下げの影響は波及する。現実性のない暴論であることは承知だが、時価評価を凍結するだけでなく、格付けアクションも一定期間凍結することを考えてはどうかとすら思う。

 モノライン業界は現在既存の保証契約のリストラ(commutation)を進め、米国政府からのサポートを求めている状況にある。この2つがうまく実現すれば、金融市場全体に対して最小限の悪影響でソフトランディングできるのだろうが(もうすでに多大な悪影響を残してはいるが、、、)、話がまとまる前に住宅ローン関連資産の劣化や格下げがさらに進むと、また一波乱あっても不思議はない。まあ、一波乱あったらそこで政府が介入するのかもしれないが、、。


2008.11.06 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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