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Goldmanの2009年第1四半期決算

 昨日、予定よりも早くGoldman Sachsの2009年第1四半期決算が”スマートに”発表された。18.1億ドルの純利益(EPS:3.39)と大方の予想を上回り、市場は全般にポジティブに反応しているようだ。

 駆け足で詳細を見ていくと、

・堅調なトレーディング益によってFICCが記録的な収益、過去の記録を34%上回る65.6億ドル。特に金利やコモディティ関連が好調、高いボラティリティ環境で、流動性が高い商品で収益が上がる。一方で、流動性が低い商品は引き続き価格の下落が継続している。商業用不動産関連で8億ドルの損失(ヘッジ前)、居住用不動産関連で10億ドルの損失、投機的階級の企業クレジットで10億ドルの損失(ヘッジ後)。

・自己資本比率は増加。。銀行転換前のSEC規制下でのTier1(Basel 2ベース)は16.0%(2008年11月は15.6%)。銀行転換後のTier1(Basel 1ベース)では13.7%。

・流動性ポジションは1637億ドルと2008年11月の1114.3億ドルから増加。

・IBの純利益は8.23億ドルと下落、レバレッジドファイナンスの減少などで債券や株の引き受けが低調。


ということで、堅調なトレーディングが保有資産の損失をカバーしているという構図に見える。レベル3の資産は590億ドルと、2008年第4四半期の660億ドルから減少し、総資産の6.4%ということである。今後も、評価の甘い資産の損失を他の収益をぶつけながら徐々に計上し、ソフトランディングを目指していくことになるのだろうか。その間に、市場に大嵐がこないことを願いたいところか。

同時に、50億ドルの普通株のpublic offeringを開始したと発表し、ストレステストの結果当局の合意が得られれば、今回の増資分を活用してTARPの資金を全額返済する意向を表明した。すべてがシナリオ通りに進むかどうかは疑問だが、少なくともシナリオが描けるだけ他の金融機関に比べて先行しているということだろう(”どんぐりの背比べ”とも言う?)。

 

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2009.04.14 | Comments(0) | Trackback(0) | 決算発表

(続)Big Bang Protocol

 あちこちで”CDS市場の総元締め”と称されているAIG Financial Productsだが、ISDAのHPでみる限り、CDSのBig Bang Protocolには批准していないようだ。

 今回のBig Bang Protocolは”プレーンなCDS”がパーツとなっている取引であれば、個別銘柄を参照するCDSも、FTDも、シンセティックCDOも幅広く対象とするが、ABSを参照とするCDSなどはそもそもクレジットイベントの認定や認定後のプロセスが大きく異なることから除外されている。こうした”テーラーメード”な取引は、契約内容も個別性が強く、そもそもCCP(クリアリング)の対象とは考えられていないことは、市場参加者も当局も認識済みのことである。

 AIGの2008年末の決算発表を見ると、FPで取引している約2975億ドルのスーパーシニアCDSの残高のうち、銀行の規制資本対策(Regulatory Capital)の取引が2344億ドルと大半を占め、”プレーンなCDS”を裏づけとするシンセティックCDOは500億ドル程度となっている。Regulatory Capitalの取引は残存が短いと想定されていることや、AIG FP自体が今後徐々にwind downされていくことも合わせて考えれば、今回のProtocolに批准しないことも納得がいく。同様の理由で、Protocolに批准しない市場参加者は他にも存在している。

 今朝、”取引内容が複雑であるという理由でAIGがCDSの国際基準を採用しない”、というヘッドラインを目にした。ある意味、自明なことであり、こんなことにニュースバリューがあるのだろうかとも思うのだが、、。

 

 

2009.04.14 | Comments(0) | Trackback(0) | CDS

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