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MBIAの決算発表

最大手モノライン保険会社のMBIAは昨日の決算発表を行い、CDSにおける36億ドルの未実現損失を主要因として、第1四半期の純損失が24億ドルになったと発表した。

昨年来市場の注目となっていた格付けについては、トリプルAを維持する適正資本に関して、S&Pについては余裕があり、Moody’sについては必要最小限の数値はクリアしているものの、Moody’sが設定する目標値には17億ドルほど不足しており、今後6ヶ月のうちにこの目標値をクリアできる見込みであるとしている(Ambacも同様にMoody’sの目標値に達していないが、5月中を目処にこれをクリアできるとの見込みを示している)。

また、Moody’sとS&Pから2月末にAAA/Aaaが確認されるまではほとんど新規の保証ビジネスを行っていなかったが、3月以降は24の新規のPublic Finance案件の保証と222件のセカンダリーでの保証を行っている。今後もPublic Financeの分野ではモノラインによる保証へのニーズは引き続き高いと強気な姿勢を示している。

詳細を見ていくと、CDSにおける評価損は実際には70億ドルを超えているが、SFAS157に従って偶発債務を“Libor + MBIAを参照するCDSスプレッド”で時価評価すると、同社を参照する5年のCDSスプレッドが3月には概ね600bps~800bpsといった水準にあったせいか、36億ドルのプラスが生まれ、結果としてCDSによる損失は36億ドルのマイナスで収まっている(△72億ドル+36億ドル=△36億ドル)。Merrill Lynchなどの米系の投資銀行等も同様の“負債の時価評価”によって、CDSスプレッド拡大の“恩恵”を受けていることはよく知られているが、何度見ても違和感を覚える会計手法である。MBIA自身も、同社を参照するCDSスプレッドがタイトニングすると損失が膨らむことを“パラドックス”であるとしているが、今後の推移を無視できない金額であるように思われる。

一方、発表されている損失の額自体は大きく感じられるものの、これらすべてについて将来的に保険の支払いが発生することを想定しているわけではない。金融保証の形態でリスクをとっている部分については、将来想定される保険支払い額の現在価値を引当金としたものであるが、CDSの形態でリスクをとっている部分については減損部分(将来の支払い見込み額の現在価値)だけでなく時価評価の損失分すべてを損益計算書に反映させている。実際に支払いを想定している部分についても、早期に資産の清算が予想されるCDOスクエアについては損失の支払いは2009年から4~5年にわたり、資産を清算するかどうかについてMBIAに決定権があるHigh Grade ABS CDOについては損失の支払いは30年後から40年後にわたるとして、手元流動性が急速に悪化することはないと強調している。

今回の決算においては、サブプライムローンの累積損失率が16%~20%程度であり、算出の前提条件として住宅ローン市場に過度にストレスがかかった状況は2009年半ばまで続き、その後は徐々に回復に向かうといったシナリオを描いているが、果たしてこれらの想定が十分に保守的かどうか、判断は難しい。

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2008.05.13 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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