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クレジットイベント決済(WaMuとIceland3銀行)

 北米の大手保管振替機構のDTCの親会社であるDTCCは、Chapter 11を申請したWashington Mutual, Incと国有化されたIcelandの銀行3行(Kaupthing, Landsbanki, Glitnir)を参照するCDSに関するデータを公表した。Washington Mutual, Inc(シニア)については、ISDAがアレンジするクレジットイベント決済プロトコルに批准した当事者同士のCDSでの最終価格を決めるオークションが10月23日に行なわれ、57%という最終価格が決定し、この結果プロテクションの売り手はプロテクションの買い手に元本の43%を支払うことになった。Iceland3行については11月4日,5日,6日に同様のオークションが予定されているが、状況的にこちらの最終価格は極めて低い数字になりそうだ。

 DTCCが発表した数字は以下の通り。

<Washington Mutual, Inc>

・数字は10月23日時点でDTCCにブックされるWashington Mutual, Incを参照するシングルネームCDSに関する数字である。9月にイベントが発生して以来、売り買い両建て取引の相殺・解約作業後が積極的に行なわれていたが、これは作業後の数字となる。インデックスを参照するCDSについては現在集計中のようで、現金決済日までに公表するとのことである。

・グロスの元本は約410億ドル

・ネットの元本は約29億ドル

・プロテクションの売り手から買い手に支払われる金額の合計は約13億ドル(29億×43%)


<Icelandの銀行3行>
・同様に、以下は10月にイベントが発生して以来行なわれた売り買い両建て取引の相殺・解約作業後の数字。オークションの日までにさらに相殺作業が行なわれる可能性もある。

・グロスの元本は、Kaupthingが343億ドル、Landsbankiが192億ドル、Glitnirが175億ドル

・ネットの元本はKaupthingが38億ドル、Landsbankiが18億ドル、Glitnirが20億ドル


ということで、Icelandの銀行3行については、今後相殺作業が行なわれず、かつ最終価格がすべてゼロであった場合の決済額は76億ドルが上限となる。取引の大半はユーロ建てと思われるが、果たしてこれがユーロ高をもたらす原因になる(とマスコミが報じることになる)だろうか??

Lehmanの時に書いたことの繰返しであるが、WaMuにせよIcelandの銀行にせよ、その破綻によって社債保有者・融資の貸し手・CDSのプロテクションの売り手・シンセティックCDOの投資家等は保有する商品タイプにかかわらずに損失を被る。損失を免れるのは(損失が軽減されるのは)リスク管理として保有する社債や融資などとの見合いでCDSでプロテクションを買っていた参加者になる。シンセティックCDOについては、度重なるクレジットイベントの発生や今後の予備軍(モノライン、不動産関連、自動車関連、EM関連などなど)を考えると、Super Senior以外のクラスは状況的には厳しいと思われる。一刻も早い市場の安定を祈るばかりだ。




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2008.10.25 | Comments(0) | Trackback(0) | CDS

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