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AmbacとMBIAの決算発表(1)

市場の注目が小さくなりつつあるモノライン業界だが、昨日AmbacとMBIAの第3四半期決算が発表された。詳細はさておき、「住宅ローン市場の下落→資本適正度の悪化→格下げ→格下げの影響の多方面への波及」と、テーマとしては以前と変わっていない。

住宅ローン市場の下落
 second lienなど住宅ローン関連商品の引当てが増加している。モノラインに限らずだが、根本的には住宅ローン市場の下落が止まらない限りは回復は期待できない。Ambacについては、損失見通しにおいて保証契約のリストラやTARP等の政策が住宅ローン市場に与える(可能性のある)プラスの影響などを織り込んでいるため、これらを考慮しない格付会社の見解はさらに厳しいものとなる。

格下げの多方面への影響の波及
 Ambac AssuranceがAa3からBaa1へ格下げされた(持ち株会社はA3→Ba2)。直接の影響としては以下のようなことが考えられる。

①Ambacから証券化商品などのプロテクションを買っている大手金融機関の損失引当て増加

②ラップ付債券を保有する最終投資家の損失拡大

③Ambacに再保険でリスクを移転している他の保険会社にとっての再保険効果の減少

④GIC債ビジネスにおける追加担保提供や早期償還に見合う流動性確保が必要となり、現在の冷え切った市場での資産売却や子会社間での資金移転の必要性

 AmbacはAIGと違って格下げによってCDSについて担保の拠出を求められないが、それでも他の経路で格下げの影響は波及する。現実性のない暴論であることは承知だが、時価評価を凍結するだけでなく、格付けアクションも一定期間凍結することを考えてはどうかとすら思う。

 モノライン業界は現在既存の保証契約のリストラ(commutation)を進め、米国政府からのサポートを求めている状況にある。この2つがうまく実現すれば、金融市場全体に対して最小限の悪影響でソフトランディングできるのだろうが(もうすでに多大な悪影響を残してはいるが、、、)、話がまとまる前に住宅ローン関連資産の劣化や格下げがさらに進むと、また一波乱あっても不思議はない。まあ、一波乱あったらそこで政府が介入するのかもしれないが、、。


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2008.11.06 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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