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クレジットクランチとの戦い

 昨日発表されたFRBによる新たな資産買取りプログラムは、クレジット市場ではコーポレート、RMBS、CMBS、エージェンシー債、レバローンなどなど、各方面にそれなりにポジティブな影響を与えたようだ。発表された政策が評価が高かったというよりも、ショートカバーがラリーの主要因とみる向きもあるだろう。どれだけ持続性があるのかも見極めが必要だ。自分も含めてだが、相当程度踏み込んだ政策が発表されても、つい斜に構えて批判的に見てしまう癖がついてしまったようだが、よく見るとそれなりに筋が通っている部分もある。

 1つの柱は住宅ローン市場対策で、GSEが直接発行する債券1000億ドルとGSEのMBS5000億ドル、合計6000億ドルを来週から買取る計画が発表された。昨日はエージェンシー債の対トレジャリースプレッドが縮小したようだが、金利の低下によって住宅ローンの借入れが増えれば住宅市場も底を打つ日も近い、というロジックと思われる。実際、金融危機・景気後退を反転させるには、住宅ローン市場がある程度長期にわたって安定を取り戻す必要があり、長期金利の低下は絶対条件とも思われる。ただし、住宅ローン金利が7%から6%に低下したからといって、すぐに新たに住宅ローンを借り入れるのは生活に困らない人くらいであり、効果が出るのは時間がかかりそうだ。

 もう1つの柱は、自動車ローン、クレジットカード、学生ローンなどの貸出しを促進するために、これらを裏付けとするABSのAAAを担保に、固定のヘアカットで2000億ドルを上限に貸出しを行なうというものである。これによって、新たに消費者向けローンを貸出して証券化商品を組成し、AAA部分を切り出してこれを担保に融資を受けることが可能となる。結果として、消費者向けの貸出しが増加するという理屈である。昨日は学生ローン大手のSallie MaeのCDSスプレッドがタイトニングしたが、消費者向け貸出しを行なう業態は証券化市場にファンディングを依存する比率が高く、今回の措置はとりあえずはプラスに働くのだろう。

 それにしても、”証券化商品”や”格付け”、”デリバティブ”といったメディアやアカデミズム、政治家から人気がない”道具”を最大限活用して今回の金融危機を乗り越えようという政府の姿勢がはっきりとしている。格付会社やデリバティブを廃止してしまえといった声も一部の政治家から聞かれるようだが、果たしてこうした道具なしにどうやって金融危機を乗り越えるつもりなのか、そこまで踏み込んだ批判にはなかなか出会わない。 CDSがあるから、例えば三井住友銀行であれば住友系の企業への貸出しを増やし続けるのであり、リスク移転の道具がなくなった瞬間に銀行の企業貸出しの行動が大きく変わってしまうことになる。CDSといえば、米国ソブリンを参照する5年CDSは今日も拡大して50bpsに迫る勢いである。英国ソブリンの5年CDSは昨日    100bpsを超えた。他の市場では入手できないこうしたCDS市場の信用力評価の情報に対して、もう少し正当な評価があってもいいような気がする。

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2008.11.26 | Comments(0) | Trackback(0) | 市場雑感

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