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トリプルAを守る戦い

昨日のNY時間に、Moody’sはモノライン保険会社大手のAMBACとMBIAのAaa格付けを格下げ方向で見直すと表明した。見直し作業は数週間で完了し、現在の見込みではAMBACはダブルA格、MBIAはダブルAもしくはシングルA格へ格下げされる可能性が高いとのことである。

Moody’sはMBIAについては今年の2月に、AMBACについては今年の3月にそれぞれトリプルA格をaffirm(確認)してネガティブ・ウォッチをはずしている。その時のコメントから判断すると、前提条件に大きな変更がない限り、当面は格付けアクションが回避されるのではないかとの印象があっただけに、今回のタイミングでのアクションには若干の違和感があり、MBIAも同様のコメントを出している。見直しを行なう理由として、新規の保証ビジネスが回復する目処がたたないことや、財務上の柔軟性が低下していること、保証ポートフォリオの劣化が進んでいること等が挙げられているが、5月のSecond LienのRMBSの損失見通しを引き上げているとはいえ、今回のアクションが2月・3月の判断と整合性があるかどうか、微妙なところである(若干脇道へそれるが、財務上の柔軟性低下に関して、Moody’sはモノラインを参照するCDSのスプレッドが大幅にワイドニングしていることを指摘しているが、CDSという言わば信用力変化の“先行指標”について格付会社が言及していることも違った意味で興味深い)。

先般のMoody’sのCPDO格付けの“エラー”とそれを隠蔽した可能性が指摘された件に代表されるように、ここに来て格付会社に対する規制当局等からの風当たりは非常に強くなっている。格付会社批判の代表的なものは、案件を獲得するために格付けを甘くしていたのではないかといったものであるが、非常に穿った見方をすれば、今回の格付けアクションは「当局や世間が格付けが甘いとして批判するのなら、モノラインの格付けもより厳しくしますよ。それで市場が混乱しても責任は負いかねます。」という意思表示なのではないかとさえ思えてくる(さすがにこうした事実はないのであろうが)。

いずれにせよ、トリプルA格を安定的に維持することはモノライン保険会社のビジネスモデル上不可欠であり、今回のアクションはMBIAにとってもAMBACにとっても頭の痛いサプライズであろう。2社とも以前からトリプルA格を維持することにコミットしていると繰り返し表明してきたが、AMBACは増資を行なう意図がないことを早々と表明し、MBIAはMoody’sが格付けのルール・基準をころころと変えるのであれば、格付け維持のための増資など行なうことはできない、とコメントしていることからすると、今回の格下げはもう回避できないのかもしれない。この場合、モノラインから保証を受けていた大手金融機関などにとって次回以降の決算において追加で損失を計上することになるだろうが、果たしてどの程度の影響となるのか、他の分野への波及はどの程度のものなのか、改めて考え直してみる必要があるだろう。

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2008.06.05 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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