スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告

CCPって本当に必要か

大御所John Hull氏とのインタビューの内容がIFR誌(5月14日)に掲載されていた。私など、比較的古くからデリバティブの実務にかかわってきた人間にとっては、CCP(中央清算機関)を活用してもカウンターパーティー・リスクの軽減につながらず、むしろネッティング効果の喪失、リスク管理のモラルハザード増加、新たなToo Big To Failの存在の誕生、事務コスト管理コストの増加、といった副作用ばかりが目に付いてしまうのだが、Hull氏もCCPの有用性には懐疑的のようだ。

Dodd Frank法が5年前に導入され、店頭デリバティブの70%がCCP経由で取引されていたとしても、今次の金融危機を回避することはできなかっただろう、とHull氏は主張する。CCPが管理できるのは、普通の金融機関であれば誰でも容易に管理できるようなプレーンな取引だけであり、AIGが取引していたような難易度が高い取引がCCPの対象となることはない。現在、プレーンな取引をCCPにのせようとする動きが全世界で進行中であるが、次の金融危機は現在はまだ開発されていないような非標準的な取引によってもたらされるだろうとのHull氏の主張は説得力がある。

それではCCPは市場の透明性を高めるかというと、DTCCなどのTrade Repository以上に実務的に有用な情報をどれだけ提供するのか、疑問が残る。仮に、有用な情報が追加的に確保できるとしても、それをモニタリングして危機の芽を事前に摘むだけの能力を当局が持ち合わせていなければ意味がない。むしろ、デリバティブよりも取引残高の大きい現物市場の透明性を向上させることのほうが先決のようにも思われる。例えば東京電力、CDSの残高は数100億円単位だが、5兆円ある東京電力の社債をどこの誰が保有しているのか、きちんと把握したいと思っている関係者は多いだろう。

スポンサーサイト

2011.05.22 | Comments(0) | Trackback(0) | CDS

コメント

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

FC2Ad

CalendArchive

人生が輝き出す名言集



presented by 地球の名言

プロフィール

dbsb

Author:dbsb
ようこそ。

FC2カウンター

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。