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Ambacからプレスリリース2つ(備忘録的まとめ)

7月7日にAmbacは先般の格下げ(by Moody’s and S&P)および格付け取下げ(by Fitch)による直接の影響を公表した。影響が発生したInvestment Agreement BusinessはAmbac Capital Funding Incを通じて行なわれるAmbacの顧客のALMをサポートする業務で、例としては地方公共団体が地方債等の発行によって調達した資金の運用手段(GIC債など)を提供することなどが含まれる。

この業務において元々20億ドル強の担保を差し出していたが、S&Pの格下げ(AAA→AA)によって0.76億ドルの追加担保提供、Moody’sの格下げ(Aaa→Aa3)によって0.7億ドルの追加担保提供と2.7億ドルの早期償還資金手当て、Fitchの格付け取下げによって3.6億ドルの追加担保提供と、合計7.76億ドルの追加担保/償還資金の手当てが必要になった。

一方で、Investment Agreement Businessにおける資産の市場価値は5月末時点で56億ドルあり、これによって「元から存在する担保必要額」+「今回の追加担保等」の合計である約30億ドルはカバーされる。ただし、現状から1ノッチ格下げされるとこの必要担保等の合計額は52億ドルと増加し、2ノッチ格下げされると必要担保等の合計額は66億ドルとなって資産の価値を超えてしまう。この場合、不足分はモノライン子会社であるAmbac Assurance Corpの余剰資産を利用すると表明している。

この状況自体は従来から開示されているものであってサプライズではない。少々気になるのは、追加的な格下げリスクが払拭できない中で、5月末で56億ドルとされるInvestment Agreement Business部門における資産の市場価値の妥当性である。Ambacの開示によると、資産の大半はAAAであるが、12%は自社を含むモノラインの保証債(Ambac、MBIA、FSA、Assured)、2%がFGICの保証債であり、これ以外のAAAの資産にはAlt-AのRMBSやその他ABSやCDOも含まれる。仮に時価評価が妥当であるとしても、格下げトリガーによって市場での売却を迫られた場合、想定よりも低い価格でしか売却できない可能性がある。もちろん、比較的流動性のあるCredit CardやAutoのABSなどもそこそこ保有していると思われるが、担保の差出し(=売却不要)と早期償還(=売却必要)の割合がポイントのような気がする。

追加的な格下げによって発生した不足分を穴埋めするためにモノライン子会社の資産を利用することによって、理論的にはモノライン子会社の資本適正度はその分だけ低下することになる。Ambacはこうした状況について州保険当局にレポーティングを行ない、当局との話合いは順調であるとしているが、大きな余裕があるわけではないだろう。Ambacは第2四半期の決算発表を8月6日に行なうとしているが(当初の見込みは7月25日)、このタイミングまでに当局との話合いがどの程度進むのか注目される。

これとは別に、Ambacはモノライン子会社のAmbac Assuranceから子会社のConnie Leeに8.5億ドルの資本を移して、第4四半期を目処にConnie LeeにおいてPublic Financeの新規保証業務を開始する意向を表明した。これは、先般の格下げのひとつの要因として格付会社が挙げているのが新規ビジネスの見込みが低いことだったことに対応するものと思われ、新規の保証ビジネスが増加すれば、中長期的には保証料収入が増加して資本適正度が向上する。一方で、8.5億ドル分は格下げされたばかりのAmbac Assuranceの資本の低下につながり、現在の格付けを維持するためには相当数字的な余裕があるものの、それなりに思い切った判断であったのではないかと思われる。

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2008.07.09 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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