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ソフトランディングへの道のり

今週はモノライン保険会社の破綻回避・立直しに向けた動きがいくつか表面化した。

月曜日にはXL/SCAがMerrill Lynchをカウンターパーティーとする元本37.4億ドルのABS CDOの保証を5億ドルの解約フィーで終了(tear-up)することに合意し、これが実現すれば少なくとも近い将来は「法定資本がマイナス→当局の介入(rehabilitation)」という道を回避できる見込みとなった。

木曜日にはFitchがFGICをBBBからCCCへと格下げし、当局による介入を防ぐには上述のXL/SCA同様のcommutation(負担軽減)が必要となる見込みを示した。

金曜日にはAmbacがCitigroupをカウンターパーティーとする元本14億ドルのABS CDOスクエアの保証を8.5億ドルの解約フィーで終了(tear-up)すると発表した。この案件に対してAmbacは10億ドルの評価損(含むimpairment loss)を計上していたことから、この解約によって1.5億ドルの益が発生、また、この案件は格付会社のストレスをかけたモデルでは実質元本全額(14億ドル)が損失となる結果だったことから、格付けモデル上の数字も改善する。このニュースでAmbacの株価は大きく上昇、5年CDSも18.5%アップフロントから一時は14.75%アップフロントまでタイトニングしたようだ。

NY州保険局のDinalloは、こうした何らかのリストラがないと当局の介入が必要となるFGIC / CIFG / XLについては、当局が積極的に仲介して話しを進めているが、Ambacのようにそこまで切羽詰っていないモノラインに対してはある程度距離を置いて関与しているコメントしている。当局の意向はシステミックリスクを避けることや(特に地方債の?)保険契約者の立場を守ることにあると思われ、今後も必要に応じてモノラインと大手金融機関との交渉を後押しするのだろう。但し、交渉がスムーズに進むとは必ずしもいえない。XLとMerrillの場合は両者ともにスピードが要求される状況だったことから、比較的スムーズに落としどころが見つかったと思われるが、長い時間がかかるケースも当然あるだろう。特に、破綻寸前のモノラインの場合は、「このリストラに応じなければ破綻する」と半ば脅迫じみた交渉も可能となろうが、最大手の場合はそうもいかない。

格付会社の立場は、こうした既存の取引を解約する動きはモノラインの資本適正度上はポジティブではあるが、格付けは資本適正の数値だけで決まるわけではなく、今後のビジネスの見込みや財務の柔軟性なども重視するといったものであり、大幅なモノラインの格上げには慎重のようだ。また、Moody’sやFitchはcommutationが”distressed exchange”の要素を含めば、場合によってモノラインの格付けをいったんDまで引き下げることを示唆している。今後の展開によっては、CDSのCredit EventやISDA MasterのEvent of Defaultとの関連に注意を払う必要がありそうだ。

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2008.08.02 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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