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モノライン決算発表

水曜日に発表されたAmbacの第2四半期決算は上場以来最高益を更新とのことだが、これはちょっとした皮肉な冗談である。SFAS157によって負債(クレジットデリバティブの時価の負け分)をAmbacを参照するCDSのスプレッドで割り引くのだが、6月はCDSスプレッドが急拡大したために、負債の時価評価によるプラスが約52億ドル発生したことによる影響が大きく、この分を含めないと逆にアナリスト予想をさらに下回る赤字となっている。6月末のCDSスプレッドがざっくり2000bpsくらいで、現在は1000bpsくらいまでタイトニングしているので、今はこの“かさ上げ分”は相当程度剥げ落ちていると思われる。もちろん悪意があるわけでもなく、Ambac自身もこのことをことさらに強調して注意を喚起している。ちなみに、前のエントリーでも書いたが、MBIAは第1四半期決算で負債の時価評価のプラス分として36億ドルを計上している。この時のCDSが1000bpsを下回っていたのに対して、6月には3000bps近くにまでワイドニングしていたことから、金曜日発表されるMBIAの第2四半期も最高益更新となるのだろうか。

格下げによるGICビジネスにおける担保の差出しや早期償還に応じるための流動性については、これに見合う資産の評価が売却や時価下落の影響で2008年3月の58億ドルから52億ドルへと減少し、引き続きあと2ノッチの格下げによって不足が生じる状況が継続している。ABSや他のモノラインによるラップ債など、価格のボラティリティが高い資産も少なくない。数字上は現在のAa3を維持するのに必要な資本を33億ドル上回っているとのことであるが、数ノッチの格下げが更なる格下げにつながるリスクも念頭に置く必要がありそうだ。

この他、先日のCitigroupとのABS CDOスクエアの解約と同様のcommutationの交渉が進行中であることや、個別の案件においてRepresentation & Warrantに違反しているものがないかどうかの精査を行っていることを表明している。Rep & Warra違反については、Ambacが保証する住宅ローン関連債務において、住宅ローンを実行する際に不正などがなかったかを調査し、これが発覚した場合には保証の履行を拒否する、といったことだと思われるが、今回の決算でもこの精査の結果を反映して損失引当金を一部減らしている。Commutationにしても契約の精査にしても、地味な作業ではあるが、成功すればそれなりの効果は期待できるだけに、今後の進捗が注目される。

 FSAの方は約5億ドルの純損失となったが、Dexiaから資本注入(3億ドル)を受け入れること、GICビジネスにおける流動性リスクと信用リスクをDexiaが引きとること、Structured Financeの保証業務を停止するといった、諸々の“格付け対策”を発表している。FSAのGICポートフォリオには比較的大きな住宅ローン関連のリスクがあるだけに、GIC関連のリスクから解放されることは大きな効果があると思われるが、S&PはAAAを確認したものの、新規ビジネスやポートフォリオの質の今後の不透明性などを理由に見通しをネガティブにしている。6月にネガティブウォッチとしたMoody’sは、先日のコンファレンスコールでは9月上旬に結論を出すとコメントしていたが、どのような判断になるのだろうか。

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2008.08.08 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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