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Dinallo氏の戦略(その2)

XLとFGICに続いて、昨日はCIFGがDinallo氏の仲介によるcommutationを発表した。他社に比べて開示のレベルが低いが、プレスリリースに沿って内容を確認してみる。

CIFGの保証するABS CDO及び一部のCRE CDO(Commercial Real Estate CDO)について、そのカウンターパーティーとラップつき債券の保有者の(元本ベースで)75%以上と合意が結ばれ、これが実現すると120億ドル相当のABS CDOとCRE CDOを現金の支払いと株式の受渡しと引き換えに解約されることになる。現金&株の額が開示されていないが、CIFGは投資適格級に復帰するのに必要なキャピタルを確保できるとしている。

これとは別に、保証するPublic FinanceのポートフォリオについてAA格の保険会社(MBIAかAmbacだろう)に再保険に出し、地方債等の投資家にとっての追加的な信用補完を提供することも合意の一部となっている。実現には当局の承認などいくつかの条件があるようだが、モノラインの保険受益者を保護することを最大の目的とするDinallo氏の意向がここに強く反映されているようだ。

XL、FGIC、CIFGの一連の”救済策”が実現すれば、格付けが改善することはなくとも、少なくとも短期的・中期的には「モノラインの実質破綻」→「CDSのCredit Event / デリバティブのEvent of Default」→「市場の混乱」といったシナリオは回避され、また、地方債の投資家も一定の信用補完を享受することができる。ただし、住宅ローン市場が底打ちするまでに十分な時間が稼げるかどうかは何ともいえないところだ。

この日は、Ambacもプレスリリースを発表し、①子会社のConnie Leeに8.5億ドルの資本をAmbac Assuranceから注入して再起動することについて当局の認可を得たことと、②7月の一部財務情報の開示を行なった。①については既定路線であり、「新規ビジネスの停滞」を格下げ理由とした格付会社への対応と考えられるが、8.5億ドルの資本を失うAmbac Assuranceの方は大丈夫なのかという気もする。

②については、過去のエントリーで何度か触れたが、SFAS157による負債の時価評価の影響により、Ambacを参照する5年CDSが2100bpsまで広がった6月末には大きくプラスとなったものが、7月末には1147bpsまでタイトニングしたことによって21億ドルのマイナスとなり、ABS CDOの評価減と合わせてCDSの評価が24.65億ドル悪化している。ここ最近はモノラインのCDSスプレッドは比較的落ち着いているので、このままいけば第3四半期末にはSFAS157によるブレは限定的となるだろうが、今月は米投資銀行決算やGSEの資金繰りなどの潜在的な問題も多く、再びボラティリティが大きくなっても不思議はないだろう。

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2008.09.03 | Comments(0) | Trackback(0) | モノライン

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