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大手金融機関の決算発表など

< Citigroup >
第3四半期はSecurities & Banking部門で証券化商品などの保有資産の44億ドルの評価損と、計90億ドル程度の融資ポートフォリオにおける貸倒損失と貸倒引当金の増加などによって、28億ドルの純損失となった。3ヶ月で11,000人の人員削減、12億ドルの経費削減、500億ドルの資産削減を行なっているが、まだまだデレバレッジは道半ばといった感じで先は長そうだ。

Securities & Banking部門での44億ドルの評価損には負債の時価評価による15億ドルの”かさ上げ”分が含まれる。負債の時価評価に使うCitigroup自身のCDSスプレッドは6月末の140bpsから9月末には285bpsまで拡大して、パラドックス的に決算を下支えしているが、現在は170bps程度まで戻していることからこの効果は相当程度消滅していると思われる。金額的に大きいのが傘下のSIVから引き取った資産の評価損(20億ドル)で、この大半は大手銀行のシニア債・劣後債のスプレッド拡大によるものということで(SIVの資産の半分は金融機関の社債が占める)、こちらは各国政府の資本注入によって現在は多少なりとも戻しが期待できるだろう。ABS CDOのSuper Seniorについては、6月から9月で279億ドル→257億ドル(ヘッジ後で181億ドル→163億ドル)とあまり減っていないが、High Grade ABS CDOの評価価格は41%-51%、Mezzanine ABS CDOは21%とのことで、ある程度は峠を越えた印象もある。

貸倒損失・引当金の増加傾向は顕著で、損失率は北米で1.01%→2.95%、中南米で2.51%→4.53%と、それぞれ急増している。

< Merrill Lynch >
第3四半期は、7月に行なったABS CDO Super Seniorのローンスターへの売却や対XLでのcommutation(契約の早期解消)による57億ドルの損失やその他のモーゲージ関連の損失等によって、51億ドルの純損失となった。

ABS CDOのSuper Seniorの残高は「64億ドルのロング+53億ドルのショート」というところまで減少しているが、ローンスターへの売却分はノンリコースのバックファイナンス付きであるため、一定額を超える損失は戻ってくることになる。53億ドルのショート(プロテクションの買い)の取引相手は10億ドル弱のMBIA以外はモノライン以外の高格付けのカウンターパーティーで担保契約があるということで、AIGではなく欧州の再保険会社あたりかもしれない。この他のモノライン向けのエクスポージャーは、原資産の価格下落を反映して36億ドル→45億ドルへと増加している。

住宅ローン関連以外でも、レバレッジドファイナンスが61億ドル、商業用不動産関連が128億ドルと決して小さくない残高である。負債の時価評価による“かさ上げ”分は28億ドルで、これもCitiと同様に現在では相当程度消滅している。また、36億ドルの損失を“モーゲージ関連”と“GSE関連”と“Lehman関連”の合計としているが、GSEについては優先株の保有によるもの、Lehmanに関してはOTCデリバティブ取引の早期終了に伴う取引の再構築時の損失やCDSでロングしていた部分の損失などとコメントしている。前日に決算発表を行なったJPモルガンのJames Dimon氏はLehmanの破綻について、インターバンク市場は”quickly and easily”に乗り切ったが、大きくはない問題がまだ残っているとコメントしている。

< UBS >
ついにスイス当局からの支援を受けることになった。60億スイスフランの転換社債をスイス政府向けに発行して資本を増強し、スイス中央銀行(SNB)からの540億ドルの融資を受けて600億ドル規模のファンドを設立、流動性の低い資産を移転することを発表している。SNBからの融資は期間8年(延長条件付)、L+250で、損失が60億ドルを超えた部分についてはSNBが負担することになっている。Bear Stearns救済の時のJPモルガンとFRBで設立したファンドと大枠は同じなのだろうか。

ファンドに移転する資産は、北米の証券化商品(サブプライム・Alt-A・プライム・CMBS・学生ローン等)や北米以外の証券化商品に加えて、不適切な販売によって買戻しを行なうこととなったARS(学生ローン裏付けなど、モノライン保証付きも含む)、モノラインとcommutationを行なった場合にその対象資産、などから構成される。

投資銀行部門のさらなる縮小(または身売り?)は避けられないが、レピュテーション問題で顧客離れが進んでいるWealth ManagementやAsset Managementをどれだけ立直すことができるかが存亡の鍵となるのだろうか。

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2008.10.18 | Comments(0) | Trackback(0) | 決算発表

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