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船戸陽子二段、上々のデビュー

先日日本将棋連盟からLPSA(日本女子プロ将棋協会)へ移籍した船戸陽子二段が、本業の将棋で”LPSAデビュー”した。移籍前後に体調を崩して入院していたとのことで心配していたが、一昨日のマイナビ女子オープンでデビューを果たし、昨日のLPSA 1day tournamentでは決勝で石橋女流王位を破って見事優勝した。年齢的にもまだ伸びしろがあると思うので、今後の活躍を期待したい。

全般に、マイナビ女子オープンの予選の結果はLPSAファンとしては少々がっかりした。本選出場13枠のうち、LPSAからは中井広恵LPSA代表が勝ちあがったのみで、他の棋士は全員予選落ちした。残念ではあるが、勝負の世界はシビアであり、大きな意外感はない。実績がない10代・20代の伸び盛りが実績のある中堅・ベテランを破っていくのは男の世界でも同じだし、日頃から研究に時間を使える棋士が勝つのは当たり前のことである。組織の運営、普及・営業活動で精一杯のLPSAの棋士は研究の時間どころか睡眠時間すら確保するのが大変だろう。

棋士は勝ってなんぼで、本業がおろそかになっては元も子もないといった批判もあろうが、それはケースバイケースだと思う。男の世界でも、中途半端に本業で活躍している棋士よりも、本業はからっきしだが将棋界の宣伝塔として活躍している神吉宏充六段の方が将棋の普及やスポンサーの確保にどれだけ役に立っているかわからない。みんながみんな羽生・森内であるわけではなく、ある程度の年齢から本業以外での将棋の普及に力を注ぐのも立派な道なのだと思う。

たとえば、女性への普及、特に若年層への普及は将棋ファンの裾野を広げるためにも不可欠で、誰かがLPSAのように注力する必要がある分野である。LPSAの活躍で将棋ファンが増加し、日本将棋連盟の出版物や免状の売上げが伸びたり、アマチュアの将棋大会が盛況になるといった効果もあるだろう。その意味でも、引き続きLPSAの活動にはエールを送り続けたいし、いつかLPSA内でもより運営に力を入れる人、より普及に力を入れる人、より勝負に力を入れる人、といったように役割分担ができるほど人手に余裕ができる状況になることを願いたい。

2008.07.22 | Comments(0) | Trackback(0) | 将棋

本日棋聖戦第5局

本日、第79期将棋棋聖戦5番勝負第5局が行われている。佐藤康光棋聖に挑戦しているのは先日名人をとったばかりの羽生名人・王座・王将である。今期の棋聖戦は名人戦の途中から幕開けし、最初の2局は佐藤棋聖が連勝したが、名人戦終了とともにエンジンがかかってきたのか羽生挑戦者がカド番を2回はね返して現在2勝2敗である。

勢いからすると、このまま羽生が2連敗から3連勝の大逆転でタイトル奪取といった結末が予想されるが、両者の実力に目に見えた差はなく、勢いだけでは勝負は決まらないだろう。たとえて言うならば、山崎の戦い・賤ヶ岳の戦いを制して天下の趨勢が見えてきた秀吉が、小牧・長久手の戦いで家康を迎え撃つ、といった感じだろうか。佐藤は”コンピューターが1億手先まで読むのなら、佐藤は1億3手先まで読む”と言われるほど緻密な読みに定評があるが、彼の逆境とかプレッシャーをはね返す精神力も超一流である。先般の棋王戦ではこうした強さを遺憾なく発揮して、1勝2敗のカド番から羽生の挑戦を退けている。

羽生が奪取すると、タイトル数では羽生が四冠、佐藤が一冠となって天下の趨勢は決まってしまうが、佐藤が防衛すると、タイトル数でこそ羽生が三冠、佐藤が二冠と差があるものの、今年に入って棋王戦と棋聖戦で2回羽生の挑戦を退けたということで、佐藤の存在感が高まる。

ポイントとなりそうな振り駒では、佐藤棋聖が先手番を引き当てたようだ。勝負が決まるのは本日夕方から夜にかけての時間帯が予想されるが、どんな将棋になるのか今から楽しみである。

<後日記>
既報の通り、羽生がタイトル奪取で四冠王に!勝負は羽生挑戦者の角換り向い飛車に対して佐藤棋聖の居飛車穴熊。互いに手を作るのが難しい中盤が続いたが、一箇所佐藤棋聖に勘違いがあったようで、途中からは羽生挑戦者がきれいに収束させてタイトルを獲得した。現在進行中の王位戦にもこの勢いが続き、早くも五冠王確実の声も聞かれる。私もその可能性が高いと思うが、将棋に限らずプロの世界は1つリズムが狂うと好調から不調への転換は早く、実力的には紙一重なだけに、勝負は終わってみるまでなんともいえないだろう。

2008.07.18 | Comments(0) | Trackback(1) | 将棋

第66期将棋名人戦

土曜日にBSで放送された第66期将棋名人戦特集番組を見た。なかなかリアルタイムですべての棋譜をフォローできないだけにとても有難い特集で、短い時間で今回の名人戦をおさらいし、熱戦のエッセンスを再び感じることができた。谷川九段や渡辺竜王の解説も生放送とは思えないほど抜群だった。

まず森内と羽生の過去の対戦成績を見てびっくり、名人戦が始まる前で森内41勝・羽生50勝とのことで、羽生と100局単位で将棋を指しているプロでここまで拮抗している棋士は珍しいのではないか。確か、佐藤康光や谷川浩司のような実力者でも羽生にはダブルスコア近い差をつけられていたような記憶がある(勘違いだったらごめんなさい)。ここ数年間は名人戦以外ではやや地味な印象があったが、何年か前にはタイトル戦で次々に羽生を破ったこともあり、そして何といっても永世名人でもある。今回無冠になってしまったが、遠くない将来に巻き返しを図ってくれることだろう。

番組でも取り上げられていたが、超一流同士の将棋では先手番の勝率が非常に高く、今回も結果的には森内の先手番をブレークした第3局が大きかったようだ。改めてみると、途中では森内が圧倒的に優勢な将棋であり、いくつも勝ちがあるところで少しずつミスを重ねて差をつめられ、例の王手銀取りを見落とした手の辺りではかなり流れがおかしくなっているようだった。番組の構成上やむを得ないのかもしれないが、あそこまであの見落とし強調することもないような気もした。Gentlemanの森内は大して気にしていないかもしれないが、指したのが升田幸三であれば「わしゃNHKにはもう出演せん」とでも言ったかもしれない。

それにしても先手番の勝率の高さを見ているとサッカーのPK戦を見ているようで、得点して当たり前、平凡なミスでゴールポストをはずしたり、スーパーセーブで相手のシュートをブレークすると、一気に流れが傾いてしまう。来週の棋聖戦第4局は王手をかけている佐藤棋聖の先手番だけに、佐藤棋聖もここで必ず決める意気込みだろう。好勝負を期待したい。

最後に、解説の谷川浩司九段について。最近はタイトル戦からもご無沙汰してしまい、あの憎らしいばかりの強さはどこにいってしまったのか不思議でならない。番組では、初めて名人になった時の思い出話 ~最終局で即詰みを発見した時に手が震えた話~ を語っていたが、このまま過去の人・伝説の人になってしまうにはあまりにも若すぎるし、そんな実力でもないはずだ。思い出話をする姿があまりにもさまになっていたような気がして、逆に寂しさを感じた。

2008.07.06 | Comments(0) | Trackback(0) | 将棋

勇気ある移籍

将棋の船戸陽子女子プロ棋士が日本将棋連盟を退会してLPSA(日本女子プロ将棋協会)に入会するという。昨年17名の女子プロ棋士がLPSAを設立して日本将棋連盟から転籍して以来初めての移籍となる。設立以来、周囲の期待や予想をはるかに上回る有意義な活動を続けるLPSAにとって、人材の確保は大きなテーマであったと思うが、今回の船戸さんの移籍によって明るい兆しが見えてきたのではないか。

新組織を立ち上げて独立することは言うまでもなく並大抵のことではないが、1年経って単独で移籍することも想像以上に勇気のいる決断だったと容易に想像できる。その心意気には大いに拍手を送りたい。詳しい事情は知らないが、船戸さんは当初からLPSAに精神的に近い存在であったものの、さまざまな事情で昨年は将棋連盟に残留したようだ。たとえていうならば、お家の事情で赤穂浪士一団から脱落した高田郡兵衛が最後には当初の志を貫いて赤穂浪士一団に復帰するようなものであろうか(念のため、高田郡兵衛は復帰していないが)。この他にも、LPSAの方向性に共感を持ちながら、師匠・弟子といった人間関係等が理由でLPSAへの参加を見送らざるを得なくなった棋士も存在し、結果的には200人から47人まで減った赤穂浪士と同じように17人という少人数での立ち上げとなったが、船戸さんの”勇気”がきっかけとなって、同様の勇気ある決断を行う棋士が増えることが期待される。

私は船戸さんと世代的に近く、それこそ25年ほど前には将棋道場に親子で通って腕を磨いていた姿をよく見かけただけに、非常に親近感を持っている。現在のところはタイトルを狙うほどのレベルにはもう一歩のようだが、個性的な性格とクリエイティブな発想でLPSAでも大いに活躍してくれることだろう。

2008.06.26 | Comments(0) | Trackback(0) | 将棋

走り続ける羽生三冠

既報の通り、将棋名人戦第六局は挑戦者の羽生が勝ち名人を獲得、19世名人を名乗る権利を取得した。残念ながらまだ棋譜を見る機会はないのだが、例によって定跡形からは大きくははずれた独創的な力将棋だったようだ。力将棋と一言で軽く言うが、脳の疲れ方は定跡形の将棋と比べて並大抵ではない。2日間、ずっと根競べを行っているようなものだろう。

午後8時頃に対局に勝利した後も感想戦に記者会見、(おそらく)打ち上げ、次の日も寝坊する間もなく取材に応じて東京にトンボ帰り、(おそらく)たまっている所用をこなして翌日は王位戦の挑戦者決定戦(これにも勝利!)、感想戦等を終えて(おそらく)深夜に帰宅後、旅支度をして翌日は棋聖戦の対局場である愛知県へ移動、到着後対局場検分をした上で地元のファンや関係者らと前夜祭、そして翌日は佐藤康光棋聖と根競べの対局、、、、、。私は羽生三冠のマネジャーではないが、こうしたスケジュールが容易に想像できる。記者会見や前夜祭、取材などはできれば辞退して少しでも頭を休めるなり家族と時間を過ごすなり次の対局のための準備をするなりしたいと思うのだろうが、羽生三冠、そして他の将棋棋士の多くの偉大なところは、こうした”仕事”をいやな顔一つせずにこなしていることだ。「将棋に専念したいので、今日はこの辺で、、」といった言い訳を聞いたことがない。おそらく世間の人が想像する以上に、棋士は体力がないと続かない職業であろう。

今週の羽生三冠は、名人戦第6局、王位戦挑戦者決定戦、(第1局を落とした後での)棋聖戦第2局と、大勝負の連続であった。対局相手は言うまでもなく最強の相手・旬の相手であり、少しでも集中力が欠けるとあっという間に3連敗しても不思議ではなく、負けるとここ数ヶ月・1年間の努力が水泡に帰すという重要な対局であった。名人を獲得して返す刀で王位挑戦権を奪い、そして棋聖戦へと旅立つ、その姿はまるで天下布武を掲げて上杉・武田・毛利・石山本願寺等四方八方の敵と各個撃破の戦いを続ける織田信長を彷彿とさせる。信長と違うのは、勝負を離れた時は普通のやさしいお兄さんに変身することだろうか、、。

勝利の余韻を味わう間もなくタイトル戦が続くが、とりあえず名人の獲得で精神的にもゆとりがうまれ、物理的にもA級順位戦を戦わなくてもいいという貴重な権利を勝ち取ったことで、気持ちはかなり楽になったと想像できる。少しはゆっくり休んで、また斬新な将棋を見せて欲しいと切に願う。名人獲得本当におめでとうございました。

2008.06.19 | Comments(0) | Trackback(0) | 将棋

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